「仲いいんですね。」

陽菜が言うと、

「慎吾は優しいから仲良くやってけるのよ、この私相手に。」

遥華は自分の性格はわかっていると言うかのように答えた。

「わがまま、すぐ人に頼る、甘える、自己中…そう見える?」

遥華が陽菜にたずねる。

「そんな…私にはしっかりしてて、本当は器用で何でもできる…ように見えたんですけど。」

陽菜が答えた。

遥華は驚いた表情で静止している。

「びっくりした…お世辞…じゃなかったらすごい!」

陽菜は頭の上に“?”の表情で首を傾げる。