「じゃあね。また。」

玄関先で陽菜が言う。

「また?また来んの!?」

竜之介が嫌そうに言う。

「いいじゃん、幼なじみなんだし。私よりいろいろわかってるし、竜ちゃん。」

「陽菜ちゃんがわからなさすぎるんだよ…」

「まぁまぁ。竜ちゃんの相談にものるよ!」

「無理だろ!!」

「大丈夫だっ!!」

「自分を見直せ!!」

「年上に向かって!!」

「年下に相談してる時点でその言葉無効!!」

「くっ……」

負けた陽菜は帰って行く。

疲労感だけが残った竜之介。

向かいの家の2階の窓から2人を見つめていた直希。





騒がしい1日の終わり。