「自分の事なんだよ?陽菜ちゃん。」

急に諭される陽菜。

「うん…」

「直希君の事、陽菜ちゃんはどう思っているんでしょうか!お考え下さい、どうぞ!!」

クイズ!?

「えっと…好き?とか?」

「はっきりお答え下さい!どうぞ!!」

「…き、…好き!好きです!!」

「どこが。」

「どこが!?」

「どういうところが?」

「どういうところ…が!?」

黙り込む陽菜。
時計の針の音だけが部屋に響く。















「ねぇのかよ!!」

しびれを切らした竜之介がつっこんだ。

「ないことはない、が、これと言って…」

「ダメだっ…」