「新田くん」
返事の代わりに彼は顔だけを後ろにそらして応じる。
「明日から実習で包丁ケース使うらしいから、みんなに伝えといてって先生が」
「ほーん」
いつもこんな感じ。彼は決して、私のことが嫌いなわけではない。ただこうして生返事をする、いわゆる不思議キャラなのだ。
それでもスタスタと前に立ち
「明日包丁ケース使うらしいから、持ってきてほしいって先生が言ってるんでー、よろしく」
とだけ叫んでまた席に戻る姿を見ると、
仕事が嫌いなわけでもない、本当に変わった子なのだ。
返事の代わりに彼は顔だけを後ろにそらして応じる。
「明日から実習で包丁ケース使うらしいから、みんなに伝えといてって先生が」
「ほーん」
いつもこんな感じ。彼は決して、私のことが嫌いなわけではない。ただこうして生返事をする、いわゆる不思議キャラなのだ。
それでもスタスタと前に立ち
「明日包丁ケース使うらしいから、持ってきてほしいって先生が言ってるんでー、よろしく」
とだけ叫んでまた席に戻る姿を見ると、
仕事が嫌いなわけでもない、本当に変わった子なのだ。