和菓子コースの優乃とは入学式が終わると別れた。

私はパティスリー学科が集まる講堂へと向かう。

「5組の人はこの辺に座ってー」

私は今日から1-5というクラスに配属されたらしい。

となりに座っていたショートカットの丸顔癒し系美女に釘付けになった。

「かっわい」

あ、声に漏れた。

「えっと、園田 音です。」

ニコッと微笑む丸顔美女は

「宇田 好美 (ウダ コノミ)だよ。」

「宇田さんは、京都の人?同じクラスに友達とかいる?」

「好美でいーよ!滋賀から来たんだ!居ないんだよ〜!友達になってくれる?」

ホッとした。

「もちろん!私も音でいいよ、私は神戸から来たんだ!友達できて安心したよ〜」

これで、京都にも居場所ができた。

滋賀の友達だけど。