「ねえねえ長澤さんって何カップ?」
「そんな事より早くこの課題写して」
「教えてくれたら写すわ」
「写してくれなきゃ教えない」
「んじゃ触る」
「は?」

こんな調子で月方澪とは上手くいかないまま授業は進む。
前の席に座る塩詰秋穂と八草翠はなぜがいい雰囲気。

「あー翠たち付き合ったらしいよ」
「はぁ?!」
「翠の完全な一目惚れだってさ」
「嘘でしょ…」

まあいいか。これで問題児ひとり解決。
あとはこの月方澪だけだ。

「俺達も付き合っちゃう?」
「ねえお願いだから課題やって。私の高校人生がかかってるの。これ明後日までに提出なんだよ?」
「高校人生ねぇ…こんなところで挫折したってよくね?所詮高校生活じゃん」
「あなたは良くても私は嫌なの。あなた達がどんな生活しようと構わない。でも周りに迷惑だけはかけないで」
「…写せばいいんだろ」

え…やけに素直…。機嫌損ねた?どーでもいいけど。
私はあんたのご機嫌取りではない。

チャイムがなりそれぞれ荷物をまとめて教室を去り始めた。
次は体育か…

隣の月方澪はチャイムを聞くなり授業も終わっていないのに教室を出ていった。
課題終わるのかな、終わってなかったらどうしよう。そんな不安をよそに綿貫先生は真顔で黒板を消していた。

「柑那」
「え?」

顔を上げると先生が私を見下ろし立っていた。
先生は2人きりのときは私を名前で呼ぶ。

「なにか心配事か?」
「いえ、なんでも」
「月方の事か?」
「…はい。あの、単位落とすって本気ですか?私あの人の為に単位落とすとか嫌なんですけど」
「言っただろ連帯責任だって。まあお前が今よりもっと身体を張って頑張って俺に尽くせばお前のグループだけ特別許してやってもいいが」
「…考えておきます」
「その前にほら、早くしゃぶれ」

私は仁王立ちする先生のズボンのチャックをあけパンツの奥から棒を取り出す。
いつものように頭からゆっくり口に含み舌で刺激する。
どんどん大きくなり硬くなってきたら手で握り上下に動かしながら口に含み最後は口の中で白い液体を出される。

「お前は一生俺に仕えていればそれでいいんだよ」

私はこの人から逃げられない。改めて思い知らされた。