先生に身体を売られ2ヶ月程たった。
もう抵抗することさえバカバカしい。
逃げようと思えば逃げられたはず。
助けを求めようとすれば求められたはず。
なんでしなかったのかわからない。
見えない鎖のようなもので繋がれている感覚。
もう身体も心も先生の物にされた感じ。
好きな人からの裏切りがきっと私をこうさせた。


冬休みも目前に迫った12月。
選択授業でグループ分けがあり4人ほどの男女グループに分けられた。
女子の塩詰秋穂は同じクラスで普通に話せる程度だった。
問題なのは男子2人。
八草翠と月方澪。
ヤンチャなグループに居る、いわゆる問題児。
特に月方澪の方はヤンチャグループのリーダー格。
なんでこんな2人がこの授業を選択してるのか謎だがほぼ授業は欠席だし害はないかなと思いながら席に座ると隣に月方澪が着席した。

(うわ、まじか)

とは声に出さなかったものの少なからず思ってしまった。
普段いないし居ても寝てるだけだしまあいいや。
私も真面目にこの授業を受けている訳では無い。
授業の選択理由なんて単純で、綿貫先生が担当だったから。
選択授業が終われば片付け担当という名目で教室に残されフェラを強制させられる。
最初の頃は特別感とか優越感で幸せだったが今じゃ地獄でしかない。もちろん欠席なんてもってのほかで罰ゲームという名の地獄が待っている。
私には逃げ道がない。

学年が変わるまでの間、このグループで動くことが発表された。
さらにグループの誰かひとりでも課題を提出できないと連帯責任で全員の単位が落とされるとも言われた。
私は塩詰秋穂と目を合わせ苦笑いすることしか出来なかった。
この不良2人の事を考えると私達の未来はとてつもなく暗く重いものだった。