いつも私の少し先を歩く幼馴染。




小さい頃の約束を彼は律儀に守ってくれている。




「おい、早く来いよ」




言い方はキツイけど、置いていかないで待っててくれる優しいところ。




本当は優しくて、他人思いだって所も私は知ってる。
「ごめん」




彼の横に立つとグラリと視界が傾く。




体勢を崩したみたい。




「っぶね…しっかりしろよ」




また、助けてくれた。




小さい頃は私よりも細かった腕が、今では頼もしくなっている。




あの頃とは違う。




純粋だった私も、今では恋愛対象として貴方を見ている。




助けてくれた手でさえも、触れてくれたんだと喜んでいる。




ダメだな、彼にはそんな気ないのに。



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