「でさ、その子が出来ちゃったみたい〜みたいなね?」


なんだろう。


「しゃちょー聞いてるー?………しゃちょー?」


頭がぽわぽわして、気分がいい。
小鳥遊の声が遠くに聞こえる……



「まさか…一口で酔ったん?嘘やろ?!」


近寄ってくる小鳥遊は、心配そうな顔してる。


…あれ、今度はなんか泣けてきた。



「たか、なしぃ………うう……」


「え?!しゃちょーどないしたん、どっか痛いん?どうしよ、ほんまに酔ったんかな…」



「触んなチャラ男」

「うわ、今度は怒り出しよった……しゃちょー酔ったら喜怒哀楽激しすぎ!シラフじゃついていけへんわ…」