「それはどうも小鳥遊くん。」


「ほらほら〜、榎本ちゃんなーんか冷たいやん。…その点しゃちょーは純粋で反応もいいしっ!ほんま可愛ええ。」


こいつ、たまに出る方言〜とか言われといて俺の前ではやたら訛ってるな。



「社長をからかうのは私が許しませんよ。」


…俺より頼りがいのある秘書って……。



「ありがとう榎本。…ていうわけだから小鳥遊、用ないなら──「用ならありますって〜!」


ドアを閉めようとすると、足を挟まれ閉められない状況に。



「社長今夜時間あります?ちょっと話があって2人きりで飲みにでも行きたいんやけど」


…真面目な声だ。



「わかった。なんとか時間作る。」



小鳥遊の話…気になる。
普段ヘラヘラしていてキツくないのかと俺が思うほどに弱みを見せないからな…。