「じゃあ最高のステージセッティングしてくるから、お洋服整えて来るのよ〜!」
最高のステージ?
よく分からないけど、純粋に楽しみ。
「…よし。」
それからお茶を拭いて、服を直して部屋を出た。
「あの春瀬さん、この歳でこんな若いのは…」
「な〜に言ってんの雅くん!この前高校生に間違えられてたの聞いたわよ?」
「あれは…!」
「いいからいいから!あ、逞真くん来たわね〜!」
あそこにいるのは春瀬さん…と……
「結城さん…?」
俺が後で着て撮られるはずだった冬服を身に纏った結城さんが顔を真っ赤にしている。
…て、名前呼んだ瞬間春瀬さんの後ろに隠れちゃったけど。
「雅くん、あたしは逞真くんを応援してるから〜」
くるっと回って結城さんから離れた春瀬さん。
…俺はまた「嫉妬にまみれた顔」というのをしていたのか。