── 冷たくて 、 凍えそうだ 。







あれから何日経っただろう。



「雅」

名前を呼ばれる度に震える。
震える度にベッドが軋む。


「そう怯えるな。」

頬に添えられた手は相変わらず冷たく、つられて目を閉じてしまう。



「……俺の事、なんとも思ってない癖にどうしてこんな事をする?嫌がらせもここまで来ると犯罪だな。」


何日経ったかも分からないまま時は過ぎ、何十回抱かれただろうか。

愛の感じられない行為をただ受け入れるだけの日々。


…気が狂いそうになる。





「嫌がらせ?犯罪?……俺は雅を愛している。ただそれだけだが…なんで伝わらない?」


俺の気が狂うもっと前から瞬は狂っていた。




「…嘘が下手になったんだな。」



ボソリと呟いたその言葉が気に入らなかったらしく、瞬は俺の頬を叩いた。