「私は社長を信じています。必ず帰ってきてくれると。」

…そうか。
この人は信じてるんだ。



「それはそれで…妬ける、な。」

そこには見えない絆がある。
親友や家族、恋人という枠では入りきれない絆が。


「妬いてる暇があったら探しますよ。…ほら、頭拭いてください。」

投げられたタオルを受け取り雑に髪を拭いた。



……俺も信じよう。
いつだって結城さんは俺を信じてくれたから。




そして、今俺にできることをやるんだ。









逞真side end