──そこには楽しそうに逞真と女の子が笑っている写真だらけだったから。
「極めつけはこれだな。」
キス…してるのか?
それくらい近い。
していてもしてないにしても、なんでそんなに近いんだ。
「…どうだ?これでも黒羽 逞真を好きでいられるか?」
好きでいられるか、いられないか。
そんなの決まってる。
「俺は逞真を信じる。」
いつだって俺からは好きだと言えない。
満足する言葉を言ってあげられない俺に飽きたのかと頭によぎる。
…それでも信じる。
俺が、逞真を信じたいから。
「……黒羽 逞真を芸能界から消す。」
写真をヒラヒラとさせながら瞬は俺を見下した。
逞真を芸能界から消す…?
そんなこと、できるわけが………───