「っはぁぁ………」


もー無理。
立ち上がれない。


「結城さん大丈夫ですか?お水どうぞ」



差し出された水を受け取って一気に飲んだ。



「…結城さん、俺……」


肩ら辺に付けた痕を擦りながら逞真は続けた。




「好きすぎて痕付けちゃって。……ごめんなさい、痛い思いさせて。」


俺を抱いている時、我慢しなくていいと言った瞬間から逞真は人が変わった。

言葉で優しさは感じるものの、行動は真逆で。


色んなところを噛んだり……………舐めたり。欲に従順な獣を思わせた。






「…や、いい。」


痛くはあったけど、その行動が好きという感情で働いたものなら。


「てっきりストレス溜まってるから、ぶつけられてんのかなって…」


「結城さんにストレスなんてぶつけませんよ。それに…結城さんに会えばストレスなんてどっか行くし。」



相変わらず恥ずかしい言葉をしれっと呟く男だ。