話すチャンスだと思い、俺も小城を追うように
席を立った。

「俺もちょっといってくる。」

小城のあとを追いかけると、小城はトイレの
入り口で止まった。

「なぁ、小城。」

俺が声をかけるとびっくりしたように
こっちを向いた。

「榛名か。どうした?」

「小城、海波から海月の話、されたか?」

そう聞くと、小城は表情を暗くし、

「あぁ、聞いたよ。」