ミホと同じように、なんの前触れもなく粉々に砕け散ってしまうかもしれない。


そう思うと、全身が恐怖に震えた。


カウントダウンは残り3分ほどになっている。


「ユウ……あたしどうしよう」


ホナミがあたしの手を痛いほど握りしめて来る。


「死にたくないなら、振るしかないだろ」


そう言ったのはカズヤだった。


あたしは振り向かずに、頷いた。


ここはカズヤの言う通りだった。


マスにどんなことが書かれれているかわからないけれど、今死ぬのが嫌なら、やるしかない。


「ホナミ……」


あたしはそっとホナミの手を離しその手にコントローラーを握らせた。


ホナミは震えていて、コントローラーを取り落としそうになっている。


「頑張って、ホナミ!」


ホナミはひきつった表情で画面を見つめ、そしてサイコロを振ったのだった……。