「父さんは日本人で、母さんがイギリス。髪だけ母さんに似ちまった。」



だから、そんなに鼻が高いんだっ!



「鼻もお母さん似だよ!」



「ぷっ・・・。夏実にお願いがあるんだけど?」



そう言えば、三人の中であたしを夏実と呼ぶのは、勇介くんだけだ。



隼人くんはなっちゃんだし、啓太くんは夏実さんだっ。



今更ながら恥ずかしいな・・・。


「あたしにできること?!」



すると勇介くんはにっこり頷きこう言った。



「俺の髪、染めて、」



あたしは危うく、コーヒーの入ったカップを落としそうになった。






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