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ヨシ子ばあちゃんの言葉に甘え店に行くと、暖かいお茶と紅葉の形をした可愛らしい和菓子がテーブルに置かれた。









「香純ちゃん!

これ、ワシの自信作やから!はよお食べ!」







「ありがとう、光雄じいちゃん。

…いただきます。」









紅葉のお菓子を楊枝で一口大に切って口に運ぶと、ふんわりと甘い餡子の味が広がる。









「どうや!?美味いか!?」






「うん!すっごく美味しい。

甘すぎないから、いくらでも食べれそう。」








私がそう言うと、和菓子職人の光雄じいちゃんは、嬉しそうにその新商品へのこだわりを語り始める。









「さすが香純ちゃん!いい舌持っとる!

それは見た目だけじゃなくてな───」