違う…全くいつも通りじゃない。




この関係を望んだのは私。

だけどやっぱり、こんなのって…










「じゃあ、暑いから家ん中入るな。」





「─────待って、桜河!」












玄関の方へ歩いていく桜河を、私は思わず呼び止める。






呼び止めて何を言うの?



〝二人きりで会うのはやめたいけど、 今までの関係性でいたい〟


〝柊吾を不安にさせたくないけど、本当は桜河とも今まで通り仲良くしたい〟






だめだ…。

私の今の気持ちを言葉にしたとしても…
こんなの、ただのワガママな奴じゃん。