「帰るか。

…バスケ部の合宿所まで送る。」






「うん、ありがとう。」











二人並んで暗い夜道を歩く。

ぽつりぽつりと街灯が私達の影を作る。












「やっぱり夜はちょっと涼しいね。」






「そんな格好してるからだろ。

…合宿所に戻ったら、それ履き替えろよ。」






「はいはい。」












まったく…

変なところで心配性なんだから。




誰も私のことなんて見てないのに。



…まぁでも、素直に忠告は聞いておこう。

選手に色目を使うマネージャーだって思われるのも嫌だしね…。