「は…?女子?

俺の目の前には猿1匹しかいねぇけど?」






「誰が猿だって?」







「お前しかいねぇだろ?」







「…うきぃーーーー!!!」










桜河に殴りかかろうとすると、やつにおでこを押され距離をとられる。




私より随分身長の高い桜河。

もちろん手足も私よりはるかに長いわけで…


私が手足をヤツに向けて動かす度に、それらは空を切る。




それでも諦めずにジタバタ暴れていると、頭上から微かな笑い声が聞こえた。










「…ぷっ……クククク……

まじでアホだろ、お前。」