親指を立ててウインクする私を、桜河はじっと睨みつける。


そしてその腕はぬっとこちらに伸びてきて…









「うぎゃぁぁぁあ!

ギブギブギブギブギブギブ…!!」









…仕返ししてきやがった。

なんちゅー男だ。











「〝ごめんなさい〟は?」






「ごめんなさい、ごめんなさい!!

桜河様〜…!」









私が苦しそうにジタバタ暴れてみせると、桜河はニヤリと笑って私を解放した。



この男…ドSすぎる……











「あんたね…

女の子になんて事してくれてんの?」









私、一応女子。

か弱いか弱い花屋の一人娘なんですよ。