「離せよ、アホ! マジで痛てぇっつーの。」 「あんたの頭でいくら考えても無駄だよ!」 「…毎回赤点ギリギリのお前にだけは言われたくねぇわ。」 「私は馬鹿なんじゃなくて、やる気がないだけー。」 「バカな奴は大体そう言うんだよ。 …つーか、いい加減離せよ!」 痛そうに私の腕をバシバシ叩くから、天使な私は桜河を解放してあげる。 「痛てぇな。 怪我したらどうしてくれんだ、アホ。」 「大丈夫! 私、か弱いからさ!」