「ここは家じゃねぇんだぞ。

男ばっかりの所でそんな格好してんなよ。」









そう言いながら、ズカズカと歩いて行く桜河に、私も早足でついて行く。










「ちょいちょい、歩くの早すぎ。」





「お前の足が短いだけだろ?」







「残念!

あんたがデカすぎるだけだから。」










いつもと同じくだらない会話。


このどうでもいい言い争いが、私にとっては大切な日常で…桜河が私の一番の理解者だ。






だけど……











突然立ち止まった桜河の背中に、私は思いっきり顔をぶつける。