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夜8時半。
バスケ部の合宿所を出ると、そこには既に桜河がいた。
「よお。」
「よっ!…早いじゃん。」
私が桜河に駆け寄ると、彼は顔をしかめてこちらを見る。
「お前…。
なんだよ、その格好。」
そう言われ、自分の服装を見てみるけど…
白の半袖Tシャツに、短パン。
お風呂上がりだから緩く髪を束ねただけ。
「何って……いつもの格好じゃん。」
いつもの部屋着。
夏のお風呂上がりは大体このスタイル。
桜河だって見慣れてるはずなのに。
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