「さすがに練習サボりすぎたわー。

そろそろ真面目に出ねぇとやばい。」










桜河は再び歯を見せて笑う。





うそだ。

ここ最近は毎日真面目に練習に行ってた。




それだけじゃなく、筋トレに走り込み、フォームの確認も夜遅くまで頑張ってた。


それを知ってるからこそ、ぎこちない笑顔を浮かべる桜河を見てられなかった。







私は一歩桜河に近づき、そのまま彼の両頬を思いっきりつねる。










「…っ!?痛てぇよ!」









頬をさすりながらこちらを睨む桜河に、私はベッと舌を出してやる。