「次次!」
少し恥ずかしくなって、私は次のカードをめくる。
「あ、俺だ。」
今度は、桜河が勝者で柊吾が敗者。
桜河、何を聞くんだろう。
桜河って基本、他人の事情に興味を示すタイプでもないし…
桜河の様子をそっと伺うと、彼はただひたすら柊吾を見据えていた。
5人の間に沈黙が流れる。
みんな桜河の口が開かれるのを待っていた。
そして数秒後、ようやく彼の口が開かれる。
「────…昼間、あの女と何を話した?」
表情を変えることなく、淡々とそう尋ねた桜河。
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