それだけ言って、桜河は次のカードに手をかける。
……ばか桜河。
私は溢れそうになる涙をグッと堪えて、次のカードをめくった。
今度のカードの結果は、勝者が咲花で、敗者は私。
「わー、私か。」
「じゃあねー……
香純の好きな異性のタイプは?」
にこやかにそう聞く咲花に、葵斗がツッコむ。
「ぶゎははっ…
咲花…彼氏の前でそれ言わせちゃう?」
「えー…
だって今まで聞いたことなかったし…」
たしかに、考えてみれば今まで咲花とこの類の話をしたことはなかった。
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