「チッ……」
小さく舌打ちをする桜河に、柊吾は先程の話を掘り下げる。
「桜河の好きな相手が同じ学校だと想定して話を進めるけど…
…その相手の部活は?」
おお…なるほど。部活か。
誰かはわからなくても、結構絞られる。
「…挑戦。」
余程私たちに知られたくないのか、桜河は挑戦を選ぶ。
「じゃあ…桜河しか知らない香純の秘密。
何かひとつ教えて。」
!?
……ちょいと待てい!
私の秘密ってなんですか!?
そりゃ、桜河にしか話してないことも結構多いけども!
何で桜河の‘ 挑戦 ’なのに、私の秘密を暴露されなきゃいけないの!?