いざ言葉にするとやっぱり恥ずかしい。
だっていくら幼馴染みだって言っても、こんな深い恋愛話はしたことないし…
「キスって!?
やっぱりディープなやつ!?」
「残念ながら、フレンチなやつです!」
全く反省した様子のない葵斗に、思いっ切り言い返してやる。
すると彼は、今度は柊吾に興味の矛先を向け始める。
「柊吾も男だろ?
彼女とそういう事したいとか思わねぇの?」
「思うよ。」
葵斗の問に、即答した柊吾。
そうだよね、思うよね。
きっと私に合わせてくれてるんだよね…。
大切にされているんだなと嬉しく思う反面、脳裏には昼間の桃奈さんの言葉が過ぎって…
あ、やだな…。
せっかく忘れてたのに…。