「天李、壬生浪士組には近藤さん以外にもう1人局長がいるんだ。芹沢さんって言うんだけど…」
平助が歩きながら説明し始める。
文久3年、6月3日…壬生浪士組は大坂の奉行所からの依頼で反幕府浪士の取締へ向かった。
芹沢さんや左之…俺も含めて10人だった。
取締も無事に終わり夕涼みをしていたが、斎藤が腹を壊してしまい、楼に向かうことになったのだが…。
「そこで事件が起きたんだよ」
左之が思い出したようにうんざりと言った。
「道中、力士たちと鉢合わせてしまったんだけどな…なぜだか力士たちは道を譲らなかった。普通は身分の低い方が譲るんだけどな」
平助が歩きながら説明し始める。
文久3年、6月3日…壬生浪士組は大坂の奉行所からの依頼で反幕府浪士の取締へ向かった。
芹沢さんや左之…俺も含めて10人だった。
取締も無事に終わり夕涼みをしていたが、斎藤が腹を壊してしまい、楼に向かうことになったのだが…。
「そこで事件が起きたんだよ」
左之が思い出したようにうんざりと言った。
「道中、力士たちと鉢合わせてしまったんだけどな…なぜだか力士たちは道を譲らなかった。普通は身分の低い方が譲るんだけどな」