この部屋の空気、俺と永倉の視線、言葉を全て無視してずかずかと入ってくる総司。


「あの子、絶対何か隠してますよ。けどわりと隙がないんですよねー。しばらく泳がせて油断させた方が尻尾出しそうだし」


「とかなんとか言って、お前はただ斬る機会を狙ってるだけだろ」


「あれ、分かります?」


何考えてんだ。どいつもこいつも。


…だが、たしかに。


総司が言ったことはあながち間違ってはいない。