永倉はそう言って、平助が訴えたという内容を事細かに話した。


まあ、平助の訴えはともかく。


「それでお前は、俺に堂々と天李の解放を要求しにきたわけか」


「ああ、そうだ」


何なんだ、こいつ。


もう少し、色々考えたりしないのか。


「俺の指示より平助1人の訴えか?」


「俺は土方さんより平助の方が好きだからな」


「……」