顔をうずくめていると

頭の上に何か触れた

「虹華、泣くなよ笑」

「お兄ちゃん!?」

「目が覚めて1番に見えたものが
虹華の、不細工な顔って俺ついてねぇな」

「お兄ちゃん...
お兄ちゃん良かった...」

「待たせてゴメンな」

「お兄ちゃん看護師さん呼ばなきゃ!」

「いやちょっと待て

お前の話聞いてから呼ぶ

どうして泣いてたんだ?」

「お兄ちゃん...

あのね、私大切な人ができたの
この気持ちが恋なのかは
私にはわからない

でも、大切なのに変わりはないの

その大切な人が
転校した

私の前から居なくなったの」