「俺さ、小学生の頃
この素の自分でいた頃
自分で言うのもアレだけどモテてたんだ
クールなところがカッコイイって
そしたらいつも仲良くしてた男友達が
お前のその性格作ってるんだろ
って言い出して...
それから俺は自分を偽ってた」

安藤君にも、

そんなに辛い過去があったことを初めて

知った

「正直、すげぇ辛かった
好きでクールな性格じゃねぇのにって思った

でも、結翔は素の俺を受け入れてくれてるし
虹華や大森も受け入れてくれてる

大事な奴らだけに
本当の自分を見せるってちょっとカッコイイ
じゃん?」

あぁ

今の私にはわかる

今、安藤くんは

無理をしている

無理に笑顔を作ってる