目を覚ますと
部屋の天井

「虹華、起きた?」

「お母さん!お兄ちゃんは?お兄ちゃんは?」

「落ち着いて、虹華
透は...目を覚まさしてないわ」

「生きてる...よね?」

「ええ、生きてるわ。透は死なないわよ」

「そうだよね...」

「透ってば、小さい子が飛び出してるのを
庇ったんだって...
透らしいわよね」

「だね。」

「もう夜も遅いわ。
寝なさい」

「うん
おやすみ」

「おやすみ」