『虹華ちゃんと透先輩って付き合ってるのかな』

『美男美女カップルでお似合いだね』

『俺、虹華ちゃん狙ってたけど透先輩じゃ
諦めねぇとな』

そう、なぜか私はお兄ちゃんと付き合ってると
思われてるらしい

兄妹ってみんなは知らないから

否定したくても
自分から声をかけることができない私には
否定もできなくて

まぁ、お兄ちゃんだからいいんだけど笑


昼休みになって
遥と屋上に向かった

「おっ!やっときたぁー
虹華、おせぇんだよ」

「忘れた人が悪いんでしょ」

「うっ、その通りです」

ほんとに、お兄ちゃんったらうるさいんだから


3人でご飯を食べていると
屋上のドアが開く音がした

「あの、黒瀬先輩」

「ん?」

「ちょっといいですか?」

「あ、おう。
ごめん、虹華達食ってて!
俺のは食うなよ!!」

「わかってる!」