リア充なんてこの世にいっぱいいて、
だいたいの方々はたまには苦しみながらも、
人生を楽しんでる

じゃあだいたいの方々以外の、いわゆる

非リア充

の皆さんは人生は楽しめないのか?
いや、別にそういうわけではない


非リア充のメリットといえば
一番はやっぱり自由だろう
彼氏や友達に縛られない自由な人生

これのどこが悪いのかわたしには全然わからないんだけどな


自分の好きなことを好きな時間に好きなだけできる


これ以上にすばらしい生き方なんかあるのかなって思うぐらいだ



こんなことを語ってる時点でもうわたしが
非リア充でことは皆さんお気づきだろう


まぁわたしはリア充に恨みも妬みも、持ってないし
リア充民に対しても「幸せそうで何よりですね」
って言ってしまうそうな勢いで興味もないから
「リア充になりたい」とも思わないけど
これだけは許さない行為がある
それは

自分の非リア充ライフを邪魔されること

わたしはわたしの生きたいように生きたいのだが
たまには非リア充をも巻き込んでリア充を送ろうとする、空気読めない系リア充がいる
その空気読めない系リア充(以降 KYリア充)
が自分のランクを上げようとするがために
非リア充民を巻き込もうとするのだ

たとえば

リア充「ねぇねぇどうして〇〇ちゃんは髪型ださいの?」
非リア充「え?!えーっと・・・」
KYリア充「ちょっと!!やめなよ!〇〇ちゃん困ってるじゃん!!」
リア充「えっ、ごめん・・・」
KYリア充「大丈夫?〇〇ちゃん?」
非リア充「う、うん」

まぁこの時点でKYリア充の好感度は上がったのだが、問題はこの後
KYリア充に助けてもらった〇〇ちゃんは浮かれてKYリア充に近づこうとする、しかしKYリア充は、所詮助けたのは自分の好感度を上げるためにしたことなのだから、〇〇ちゃんと仲良くなろうなんて一ミリたりとも思ってないのだ

裏切られた

そう感じた〇〇ちゃんは学校に来れない状態になってしまった






〇〇ちゃんってわたしのことなんだけどね
中学校に通えなくなっても、なんとか勉強を頑張って受験した

何やらわたしは勉強が得意らしい

・・・さっきからわたしって言っていて名前を言ってなかったな

わたしの名前は江原すみれ、もうすぐで高校一年生の、元引きこもりです

高校での目標は、普通より下の地位につき
絶対に目立たないスクールライフを送りつつ、
逆にいじめられないように質問されたら答えるぐらいはできるように頑張ります

明後日か、入学式

正直とても不安、また同じことを繰り返すんじゃないのかって


不安になった時は・・・!!



「あぁぁぁぁハルトくんかっこいぃぃぃぃ!」

わたしは、引きこもり兼ゲーオタである

最近は、アイドルを育成する『恋の歌を君に届ける』略して恋歌にはまっている

別に恋をしたいわけではないが・・・
かっこいいものはかっこいいもんね!


そんなこんなで恋歌に熱中していたら・・・



「入学式今日ジャァァァァァン!」


あっという間に4月9日
「ぁぁぁぁぁぁぁ!どうしよう!!
今までろくに喋れなかった人形みたいな人間が
ともだちなんでできるわけないよぉぉぉー!」

と、おたけびをあげていると

「すみれちゃん!今日よ入学式は!早く着替えて
写真撮らなきゃー!!」

お、お母さん・・・

わたしのお母さんは、子供のわたしがいうのも恥ずかしいけど、相当な親バカだ

中学校に行かなくなった時はとても悩んでいたけど、高校に受かったとたん、ビュンと悩みが飛んだらしい

わたしは悩んでるけどねー!
悩んで悩んで悩んだ結果、勇気を振り絞り
登校することにした

と言っても、9割はお母さんの説得、1割がわたしの勇気といいますか・・・

「キャァァ!すみれちゃんの制服姿かっわいいー!!」

はいはい、お母さんは幸せそうでいーですねー

ほんとに行っちゃうのかー



・・・大丈夫かな



今更不安がってもしょうがないけど、どうしても
怖くなる






大丈夫

わたしならいける

大丈夫

よし、今ならいける!

いざ!出陣!!



ザワザワ ザワザワ

「今日から学校かぁ」

「あたし藤岡くん追いかけてこの学校きたんだぁ」

「わかるぅ、藤岡くんがこの学校って聞いて飛び跳ねたもん!!」

「中学校違うけどねぇ」

「それほど知れ渡ってるイケメンってことだよねぇ」

そこで話していた女の子たちがわたしの方を見てきた

「何あの子、顔見えないんだけど」

「えぇーこわぁぁい」

「まさかぁ、藤岡くんのこと話してたから気になって見てるとかっ?!」

「きゃぁ、きもぉ、あんな顔見えないネクラなんて、相手にされない、てか目にも入んないって!」

「きゃはははははっ!」


・・・


な、な、何あいつらぁぁぁ!
見てないしっ!てか藤岡って誰だよっ!
あーもー行きたくないよー
あんな子たちがいっぱいいるのかな・・・
ムリィィィ!
玄関の間を行ったり来たり、
わたし絶対変な人って思われてるっ!
き、きょうはあきらめよーかなー・・・

家に入ろうとしたその時、あたりがザワザワし始めた

「ねぇねぇ、藤岡くんじゃない?」

「ほんとだ!かっこいいぃ!!」

さっき話してた『藤岡くん』か
相当な有名人なんだなー
てかさっき、あなたのせいで悪口言われたんだからねー

ってなんか人混み大きくなってきたんだけど!

気になるなー『藤岡くん』

台風みたいな人混みの渦の中にいる人が多分
『藤岡くん』どんな人だろう?

まぁ中に入れないから見られないなー

と思って帰ろうとしたら



「すみれちゃん!?!?」
な、名前が呼ばれた・・・

わたし最近引越してきたし、ずっと引きこもってたから、知り合いなんていないんですがっ?!

恐る恐る後ろを向くと、そこには・・・

イケメンがいた

世界には似た人が3人いるらしい、きっと人違いに違いない、だってこんなイケメン知らないもん!!

「すみれちゃん・・・だよね?」

なんでこの人わたしの名前知ってるノォォ!!

「は、はい」

さっきから女の子たちがチラチラこっちを見てる・・・

さてはこの人が『藤岡くん』かっ!

うん、イケメンだもんな、うん

って納得してる場合じゃないよ!

なんでこっちにきたの?!藤岡くん(仮)
もさっきから話さないしっ!!

「お、俺のこと覚えてる?」

「いいえ」

すみません、わたしの脳内メモリーにはあなたの記憶がありません、てかイケメンと触れ合った記憶自体がありません

「ま、ま、ま、まじでっ?!」

「はいぃ・・・」

こんな焦られても、知らないもんは知らねーよ
本当にわたしのことなのかな?

「あのー、人違いしてません?わたし、あなたにあったことはないと思うんですけど・・・」

「うわぁーまじかーほんとーに覚えてない??」

「はい・・・」

だから何が話したいんだよ!もぅ学校ににげようかな?学校ならこの人も話してこないだろうし

「あのー、もうわたし学校に行きますので・・・」

その時、藤岡くん(仮)がわたしの腕を掴んで、

「俺は藤岡 奏!!すみれちゃんが好きだっ!
覚えといて、絶対俺を好きにしてみせるっ!!」

作品を評価しよう!

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア