渡されたのは一枚の紙切れ――そのチラシは、淡い色彩の短い文章が載っているだけのもので、どうやら手描きのようだった。予算がないからなのか。


 首を傾げつつ、見てみる。





――蝶の夢祭り。

  
  

あなたの願い事叶います。


蝶丘零時より泡沫のひとときをお約束します。