どこまで行くんだ?

二人は校舎をでて校門を抜けて、俺の家の方に歩いていく。

まさか、付き合った報告…?

二人で俺のところに来て、わざわざ…?

嫌だ。そんなの嫌だ。

引き返そうかと思っていると、二人は近くの公園に入っていった。

なんだ…。告白、これからか…。いやいや!安心は禁物。付き合うことになるかもしれないから…。

木陰から聞き耳をたて、二人の様子をじっと見る。

「好きです。付き合ってください!」

え?この声、あいつの声じゃない。てことは、告白してるのは男の方?じゃあ、返事は…。

聞きたくない。でも、体が耳を塞ごうとしない。

受け入れよう。どんな結果でも。

告白はOKだ。

そう確信した。

でも、あいつの口から出た言葉は違った。

「ごめんなさい」

え…?

自分の耳を疑った。

あいつが振った…?彼氏募集中のあいつが…?どうして…。

わけがわからなかった。

なんで?と疑問が次々と生まれる中、二人は話を終えていて、すでに帰っていた。

明日、聞いてみよう。

そう思って俺も家に帰った。