――だから、そういうところが可愛すぎるんだって。

「じゃあ、俺が美結にもらったチョコ、誰にもあげたくないのわかるよな?」

「う、うん……」

美結が小さく肯く。

「美結、一つお願いしてもいい?」

「? うん、私に出来ることなら」

「美結にしか出来ないことだよ。食べさせて」

「………はい?」

こてん、と首を傾げる美結。かわ(∞

「美結に食べさせてほしいな、って」

美結が小一のときの、と言って渡してくれた包みを開けて、小さなカップに入ったチョコを取り出す。

ハート型の飾りが散らしてあった。