〜高校一年 春〜
「センパーイ!」
叫びながら先輩の元へ駆け寄る。
「お!由梨!」
そんな私に気付いて先輩も私の元へ来る。
「先輩、今日もかっこよかった!」
「ありがと!いつも頑張れるのは、由梨のおかげだよ!」
「嬉しい!先輩、大好き!」
「俺も〜!!」
今日も幸せ。
大好きな先輩とこうして抱き合ってる。
私はバスケ部の一つ上の先輩と付き合っている。
入学したての頃、私は先輩に一目惚れをして告白したら、なんとOKをもらえた。
それからずっと、充実した日々を過ごしている。
恋愛ってこんなに楽しいんだ!
私はこれまでに恋愛という恋愛をしたことはなかった。
男子からは告白されることは何度かあったが、全て断ってきた。
つまり、全部先輩が初めてだ。
今日も一緒に帰ることになっていて、先輩が着替え終わるのを待っている。
「お待たせ由梨。帰ろうか」
「はいっ」