( *花帆 side** ) ……一瞬、なにが起こっているのかわからなかった。 目の前には飛鳥くんがいて、ゆっくりと離れていく。 スッと唇が冷えるのを感じて、さっきまであたたかいものが触れていたのがわかった。 私、いま……飛鳥くんに……? わけがわからなくて頭が回らない。 飛鳥くんが私に会いに来た。 それが、どんなに昨日のことを怒っているのかがわかったから。だから私は……。 「……な、んで」 なんで、こんなことするの? 意味がわからないよ、飛鳥くん。