「確かにもともと口数多い方ではないけど、女嫌いって私初めて聞いた」

「だって花帆は特別じゃん。そりゃ知らないはずだよ」



特別、って、そんなことないと思うんだけど。


女である私とも普通に喋ってくれるんだから、飛鳥くんが女嫌いってやっぱり信じられない。




それにこれは誰にも内緒だけど、飛鳥くんは意外と寂しがりやなんだ。


さっき連れ去られた一件もそのせい。



私が掘田くんとばかり話していたから、飛鳥くんが拗ねた。



あの3人が一緒にいるときは会いたくない理由は、これのせいってのもある。




「今日はどうやってご機嫌取ろうかな……」

「ん?何が?」

「ううん。こっちの話」