「たかちゃんっ!!」

七宝の声に驚いて、美雨も泣き出す。

「美雨?!
美雨はなんともないね!?」

七宝は美雨の全身を見ると、安堵のため息をついた。

「ただいま」

愛智が帰ってきて、

「ちょ!!え!?どうしたの、これ」

愛智は絶句する。

「とりあえず、シャワーでやけどしたところ、冷やすよ」

冬羽を浴室に連れて行くと、

「七宝、どういう事?」

七宝を見た。

七宝があった事、全て話すと、

「美雨がなんともなくてよかった…」

美雨を抱きしめる。

「七宝もわざわざやけどしに行こうとするなんて…」

「…ごめんなさい」

「ま、一番悪いのは、子どもの手の届くところにケトルを置いたあたしだから」

愛智は自分を責めている。