午前中は、美雨と一緒に教育テレビを見ながら歌ったりして過ごした。
すると眠くなったのか、お昼ご飯を食べる前に美雨は眠ってしまった。

美雨の寝顔を、冬羽と見守っていると、七宝と冬羽は夫婦で、美雨が子どもだと妄想してしまう。

「わたしたちも少し寝ない?」

リビングに横になる。

「美雨もよく眠ってるしね」

微笑み合い、目を閉じる。

ガタンッ

どれくらい寝ていただろう…?

物音がして目を開けると、美雨がケトルのコードを引っ張っていた。
ケトルは今すぐにでも落ちそうだ。

「美雨!!」

美雨を庇うと、熱湯が七宝にかかるはずなのに何もない。
見ると、

「あっつ~!!」

冬羽が七宝と美雨を庇って、冬羽の腕に熱湯がかかってしまった。