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七宝の携帯電話の着メロが鳴り、出ると冬羽(とわ)だった。

「もしもし、たかちゃん?
沖縄に着いたよ」

『七宝、今、どこにいる?』

変な事を言うもんだと思いながらも、今いる場所を教えると、

『あ、わかった!』

突然、電話が切れた。
そして、

「七宝~!!」

冬羽がやって来た。

「え!?たかちゃん!?
ここ、沖縄だけどどうして?!」

「七宝が心配だったから、ついて来た」

あっけらかんと冬羽は言う。

「え、ちょっと待って?
咲姫(さき)さんや奏多(かなた)さんは?」

「七宝が心配だから、七宝について行くって言ったよ?
咲姫には蹴りを入れられたけど」

「蹴り!?」

七宝が青ざめる。

「そ、蹴り。
でももう大丈夫だよ」

冬羽は笑う。