放課後、

「歌うの、久しぶりさぁ」

愛智たちに誘われ、七宝はカラオケにやってきた。

部屋では、愛智は歌わず、歌詞を書き、琉音たちは七宝が歌い出すのを待っている。

七宝は皆の視線を感じながらも、1曲歌い終わった。

七宝が歌い終わると、

「歌、上手だね」

顔を上げて、愛智が言った。

「かっちゃん!」

琉音が一依を見る。
一依が黙って頷くと、皆、歓声をあげた。
キョトンとしている七宝に、

「琉音たち、バンドやってるんだよね。
七宝、歌うの上手だし、ヴォーカルやってくれないかな?」

愛智が説明をしてくれた。

「やりたい!」

七宝は頷いた。
こうして七宝はorange starのヴォーカルになった-。