「隼人? 氷枕を用意してくれるか?」 紗矢を2階の部屋に運ぶため、 紗矢を抱き上げている父さんは言った。 実和さんは心配そうに紗矢を見つめている。 「・・分かった」 再婚相手の赤の他人に紗矢を任せるのは絶対嫌だ。 できるかぎりのことは自分でする。 俺の妹だから。